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闘魂 サバイバル生活者のブログ

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追悼、「反骨」忌野清志郎

追悼、「反骨」忌野清志郎


副島隆彦の新刊「日米振り込め詐欺大恐慌」を読了。忌野清志郎が生命を賭して、「反骨」スピリットを分け与えてくれた。

雨上がりの空に。

職業ではないところが、苦しいのだが、一介のブロガーとして思うところがあったので記事を書いておこう。

オルタナティブ通信ジャパンハンドラーズと国際金融情報を読んでいると、人名がやたらと多く出て来るし、どうやらそいつらは相当の悪党で、しかも強いと来ているので、われわれは非常に痛い目に会わされているということもわかる。

こういう話は、メディアには、決して流れない。日本は先の戦争で負けたので、覇権を握る米国に3等国扱いにされていて、国民も愚民化政策(3S政策)で、大和魂を忘れさせられている。

そもそも、欧米の近代主義に乗っかった、明治維新の一番最初のところで、坂本竜馬をはじめ、長州・薩摩=東京政府は、魂を欧米に売ることまでして、多分ここがやりすぎだと思うのだが、国際金融資本と外国の武器商人と2人3脚でやってきた。

それでも、ところどころで、日本の伝統が顔を出してきて、というか、そういう思考回路は、遺伝子に染み付いているので、中道の精神でバランスよく、戦後は、われわれ庶民の現場感覚をたよりに、ここまで、米国の属国ではあるけれども、なんとかやってきた。

ところが、親分のアメリカが左前になってきて、金をせびりに来る事態である。副島氏は、はっきり書いてしまうのだが、CIAの工作で、電通を通じて、金をメディアに配分するシステムを使って、さらにいえば、民意と離れたところにいる官僚を米国留学でたらしこんで、私利私欲を刺激して、または、暴力で恐怖を駆り立てて、この国の政策を米国の国益に沿うようにする。

年金テロを思い出せばわかるが、メディアは完全に米国の言いなりで、または、官僚も完全に米国の言いなりで、とってつけたおかしな理由で、事件を総括しながら、あるときは、沈黙し、あるときは、華々しく宣伝して、国民の意識を善導する。

いまこそガンジー主義に立ち返るときだ。日本と北朝鮮が仲良くしようとすると、武器が売れなくなるのは困るので、米国は介入する。万事その調子である。米国の植民地だから、日本は商売ベースの顧客、いやいや、実のところ、去勢された、おとなしく、自由に言いなりになる労働力=奴婢くらいにしか見られていない。

次の覇権国、中国はしたたかで、きっと米国のくびきから逃れていくだろうが、ともかく、いままでやりたい放題だった米国は、ブレジンスキーやキッシンジャーといった代理人、そして、デビッド・ロックフェラーの老齢化とともに、思考が硬直化して強引かつ虚無的になっていく。

以上のようなことを本書を読んで、あるいは、普段から巡回しているブロガー諸氏の記事を読んで、感じるようになっている。特に、マルクス主義が産業資本と労働者の対立を強調することで、国際金融資本というほんとうの問題から目をそらす役割をしてきたという着想を得たのは、パーソナルヒストリーから言って、多分画期的なことだ。

また、お金を5京円貸し出して、期限が来ると、市中にあるはずもない、例えば、10%増しの5.1京円返さなければならなくなるという椅子取りゲームみたいな金融システムは大きな疑問だ。もちろん、金利を払うために成長を強いられるということにしても、金利を払うために地球資源をエクスプロイトし尽くさなければならないということにしても、メディアは報じないし、研究するひとがいたとしても絶対にメディアがとりあげることはない。

特許を買って、ライバルの活動を封じるという話もそうだが、この世はかなりいびつである。

このようなことを考えながら副島氏の新刊を読んだ。もっと若いときは、権威というものを絶対だと信じていたが、いまやそのようなことはない。

由緒正しい本を読んでも、結局は、洗脳解除に役立つどころではなく、臆病な思考回路ができあがってしまう。それならいっそ洗脳から覚醒することなければ、実学にいそしむことができるので、生活をしっかりすることができるという意味で、危うきに近寄らない道もある。

しかし、知ってしまったのだから、というか、気づいてしまったのだから、なにかをだれかに伝えていくことは、微力だけれど、大切なことだ。忌野清志郎である。きよしろうは、「知ろう」と誤変換することもある。

ぼくらは知らなければならない。いまや新聞・テレビのほかにネットだってある時代なのだ。


2009年5月4日 根賀 源三


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